ワンポイント
2025.03.10
膝関節は大腿骨・脛骨・膝蓋骨で構成されています。
膝関節の主要な4つの靭帯は関節包とともに膝の静的安定性を担っています。
前十字靭帯:(ACL)
大腿骨に対する脛骨の前方へのすべり出しを抑制し、伸展位で緊張し、過伸展を防止する。関節内にある靭帯の為血流が乏しく一度切れてしまうと自然治癒の可能性は難しい。競技スポ-ツに復帰したい方は手術が勧められる。
後十字靭帯:(PCL)
大腿骨に対する脛骨の後方へのすべり出しを抑制し、屈曲位で緊張し,回旋の安定に役立つ。
内側側副靭帯:(MCL)
膝関節の内側側面で脛骨と大腿骨を繋げています。膝関節内側を補強する幅広い靭帯で伸展位で緊張し、屈曲位で弛緩する。外反不安定性を防止する。
外側側副靭帯:(LCL)
膝関節の外側側面で脛骨と大腿骨の間を結んでいます。
膝関節の外側方向への負荷を制御し、伸展位で緊張し、屈曲位で弛緩する。
膝のスポ-ツ外傷・障害に対する運動器リハビリテ-ション治療の基本のポイントは・・・
メディカルリハビリテ-ション(日常生活動作が目標)
痛みや腫脹軽減・関節の可動域・筋力強化・バランスの改善を図りつつ日常生活に支障がない運動機能を回復する
日常生活における膝機能からさらにレベルアップするためには、
アスレティックリハビリテ-ション(スポ-ツ復帰を目標)
負荷を加えた筋力訓練・スクワット・ジャンプなどのトレ-ニングからジョギングが出来るようになり、その後トレ-ニングを継続し、ランニングのスピ-ドアップを図り、方向転換・敏捷性・バランス機能の向上を図りつつ、痛みや不安感がない事を確認した上でスポ-ツ活動に復帰できるようにしていく。
ご不明な事があれば理学療法士まで聞いてくださいね。
担当:水島・宮脇