院内研修会
2024.08.02
7月24日に「帯状疱疹」のテーマで院内研修会を実施しました。
帯状疱疹はヘルペスウイルス属に属する水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)の再活性化による病態であり、片側の神経支配領域に一致した疼痛と小水疱の帯状の皮疹を特徴とします。水痘がVZVの初発感染の病像であるのに対して、帯状疱疹は体内の神経節に潜伏していたVZVが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫機能が低下したタイミングで再活性化して発症する。この時、ウイルスは神経を傷つけながら皮膚に向かうため、痛みをともない、その後、皮疹を生じます。
帯状疱疹には厄介な合併症が多く、特に帯状疱疹後神経痛は長期にわたり強い疼痛が続き、QOLを低下させます。
日本人では15歳以上の概ね9割以上がVZVに対する抗体があり、帯状疱疹を発症する可能性があるとされています。特に50歳以上の方に発症が多く、ワクチンによる予防が重要とされています。