ワンポイント
2023.11.08
高齢者の歩行の特徴
“下肢障害の要因としての歩行動態とその予防法への取り組み”について勉強会をしました。
2023.10.25
歩行は単なる移動手段ではなく、極めて重要な運動療法の一つである。
歩くことで関節軟骨が至適刺激強度・至適刺激頻度で活性化する事がわか ってきた。高齢者にとって歩行運動を継続していくことは軟骨を守って健 康寿命を延伸するという点でも極めて重要なことである。
※今回は高齢者と若年者の歩行を運動学的に測定・解析し高齢者の歩行の特徴を検討した。
足関節
若年者より高齢者は立脚期の歩行相に占める割合が高齢者では平均 69.6%・踵離地期は平均 49.9%・立脚期における外返しである期間は 49.4%と若年者と比較すると有意に大きかった。
股関節
若年者より高齢者は踵接地時に高齢者では股関節屈曲角が平均 29.9%・ 踵接地時の高齢者では股関節内転角が平均 2.1%であり若年者と比較する と有意に大きかった。
【結論】
高齢者の歩行の特徴は歩幅・歩行速度減少・歩隔・立脚期・不安定 性の増大。歩行動作解析では趾離地時の足関節底屈角の減少と股関節伸展 角の減少が最も特徴的だった。
※高齢者の歩行改善には、足関節底屈力増大と股関節伸展ストレッチが有 効と考えられる。
☆彡:患者様が歩き方を観察し、気になることがあればお気軽にスタッフに声掛けし てください。訓練もありますよ。
担当:水島・有本