膝内側の痛みには

①変形性膝関節症

②内側半月板亜脱臼

③内側側副靭帯（MCL）損傷　　があります

※　①は②③を合併する場合が多い。

今回は変形性膝関節症（膝OA）について説明します

膝OAは、原因がはっきりしない1次性と、原因が特定できる2次性のものに分けられます

1次性　加齢による軟骨の減少や筋肉の衰え、肥満など

2次性　ケガや病気、関節リウマチ、関節構造の損傷など

特徴　
・特に荷重時に疼痛がある

・体重が内側にかかることでO脚になり内側軟骨の摩耗による膝内側痛の出現

 

膝OAの方のレントゲン所見

ミクリッツ線（＝下肢荷重線）

大腿骨頭中心点と足関節中の点を結んだ線で、荷重線を意味します。

正常ではミクリッツ線は膝関節中央を通ります

O脚では、ミクリッツ線は膝関節内側を通るので、膝の荷重負担は内側に集中しやすく、これが膝内側痛の主訴が多い理由の一つとされます。

 

膝の内側痛は膝痛の中でも最も多く、様々な原因が考えられます

①圧痛の触診　

②膝内外反ストレステスト　

③荷重時の痛みか否荷重時の痛みか

など疼痛出現パターンをいくつか評価し、原因を絞ることが重要です

理学療法士によるリハビリも有効ですので、膝に痛みのある方はご相談ください

担当：森　阪田