院内研修会
2023.08.09
7月26日に「腰部脊柱管狭窄症と慢性疼痛」のテーマで院内研修会を実施しました。
腰部脊柱管狭窄症は腰部の脊柱管または椎間孔が狭くなり、そこを通る神経が圧迫されることにより、神経組織の障害あるいは血流障害が生じ、腰痛や下肢痛、しびれなど様々な症状が現れると考えられています。加齢とともに周辺組織の変性が進み、脊柱管がより狭くなるため、高齢になるほど症状が現れやすく、脊椎の愁訴で医療機関を受診した患者において、80歳以上では男性の65.8%、女性の57.5%で狭窄症が認められています。
症状では立位や歩行で疼痛が増悪し、座位や前屈で軽減するという間欠性跛行が重用で、血行性跛行との鑑別が重用であることを学習しました。
治療ではまず薬物療法、運動療法などの保存療法が重用で、特に、痛みのメカニズムに基づく薬物選択が重用である。保存療法による効果が乏しい場合や、異常感覚、排尿排便障害が認められる場合は手術療法が選択されることを研修しました。