院内研修会
2023.06.27
5月31日に「大腿骨近位部の骨折」のテーマで院内研修会を実施しました。
大腿骨近位部骨折はその発生部位により①骨頭骨折②頸部骨折③転子部骨折④転子下骨折に分類されますが、その特徴がそれぞれ全く異なっていることを学習しました。
まず発生の仕方で、①④は交通事故などによる高エネルギー外傷で生じるのに対し、②③は主に高齢の転倒などの低エネルギー外傷で生じます。
また臨床的には①②は関節内の骨折で、骨折部から先の血行が不良となりやすく、偽関節や骨頭壊死になりやすい特徴がある。一方、③④では血行は比較的よく、骨癒合に有利だが、付着する筋や靭帯により転位しやすく、出血しやすいなどの特徴がある。
以上の特徴を踏まえ、①から④で、治療方法も全くことなることを研修しました。