2023年4月26日 『肩関節の機能・エコーの描出』について勉強会をしました|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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ワンポイント

2023年4月26日 『肩関節の機能・エコーの描出』について勉強会をしました

ワンポイント

2023.05.10

肩関節を構成するものには大きく分けて2種類ある。

1)解剖学的関節

・関節包や軟骨などの組織で覆われている。

①肩甲上腕関節…肩甲骨と上腕骨をつなぐ関節

②胸鎖関節… 胸骨と鎖骨をつなぐ関節

③肩鎖関節…肩峰と鎖骨をつなぐ関節

 

2)機能的肩関節

・文字通り機能的に関節のような役割を果たす
部分であり関節面がない。

④肩峰下関節 ⑤肩甲胸郭関節

◎肩関節は解剖学的関節と機能的関節からなり総称して肩関節と呼ばれる。
肩関節と言えば肩甲上腕関節を指すことが多い。
肩が上がりにくい(関節可動域制限)、グラつきがある(不安定性)状態は、
肩甲上腕関節が正しい位置にない(求心位保持不良)ことが多いとされる。

 

 

肩の運動方向には屈曲・伸展・内旋・外旋・内転・外転がある。

 

 

診察・リハビリ時には肩がどれくらいの角度まで動くか(関節可動域)を診て、状態を評価・診断することがある。

肩甲上腕関節の構造の利点と欠点

◎肩甲上腕関節=大きな骨頭+小さな関節窩

上腕骨頭に対して肩甲骨関節窩(受け皿)が小さいため骨以外の要素(筋肉・靱帯・関節唇など)で腕を支えなければならない。

利点: 人体で最も大きな可動域

欠点: 構造だけでは安定性に乏しい

◎軟部組織による骨頭求心力と筋肉等の柔軟性が大切になる

 

エコーの描出

エコー(超音波検査)では、プローブを当てて肩関節周囲の骨・筋肉・靱帯などを診ている。

⇨超音波とは、人が聴くことができない高い周波数の音波。超音波を臓器に当てて、跳ね返ってきた音を画像に表す。

骨は硬く、全く音が伝わらず反射してしまうため白く写り、血管や液体を含む所は黒く写る。

例)炎症が起きて水が溜まっている場合は、水の部分が黒く映る。筋肉が硬くなる(硬直)している場合は白っぽく映ることがある。

◎肩関節をエコーで見る際はどの筋肉・靱帯などに炎症が起きているか、硬直があるのかを見て診断・リハビリをすることがある。

 

わからないところがあればお気軽に質問してください。

 

担当 寺島・弘田