ワンポイント
2023.02.28
症状
パーキンソン病には大きく分けて、運動症状と非運動症状があります。
●運動症状(4大症状)
1 安静時振戦
・パーキンソン病の震えはじっとしているとき(安静時)に みられ、何かをしようとするときには震えが止まること が多いことが特徴です。
・片方の手や足の震えから始まることが多いです。
2 筋固縮
・筋肉が固くなってスムーズに動かすことができなくなり、筋肉がこわばって痛みを感じることもあります。
・顔の筋肉がこわばると仮面をかぶったような無表情になることもあります。
3 寡動・無動
・素早い動作ができなくなり、全体的に動きがゆっくりと小さくなります。
・歩くときに足が前に出なくなったり、話すときに抑揚がなくなり声が小さくなります。
4 姿勢反射障害
・体が傾いた時に姿勢を立て直すことができなくなり、転びやすくなります。また、歩き出すと止まれなくなり、方向転換が難しくなります。
●非運動症状
精神症状
自律神経症状
感覚症状
などの症状が現れることがあります。
治療
現段階では根本的に治療する方法はないため、症状を緩和する治療が中心になります。
基本は薬による治療で、減少して少なくなったドパミンを補います。
病状の進行状況をみながら投薬し、きちんと薬を服用して体を動かしやすい状態にして、並行してリハビリテーションを行うことで症状の進行を最小限に抑えることができます。
完治は難しいですが、正しい治療やリハビリテーションによって歩行障害や生活動作の障害を緩和することができます。
担当:宮脇、宮本