令和5年2月22日「パーキンソン病について」の勉強会を行いました。|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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令和5年2月22日「パーキンソン病について」の勉強会を行いました。

ワンポイント

2023.02.28

パーキンソン病とは
脳(中脳)の黒質という部分にある
ドパミン神経細胞が壊れて、そこで作られているドパミンが 減ることで発症します。ドパミンは脳からの指令を調節し、快感意欲運動機能に関係しています。

発症は50~65歳に多く、高齢になるほどかかる人が多くなります。症状はゆっくりと進行するため本人もな かなか気づかないことが多いです。
40歳以下で発症した場合は若年性パーキンソン病といいます。

症状
パーキンソン病には大きく分けて、運動症状非運動症状があります。

●運動症状(4大症状)

1 安静時振戦
・パーキンソン病の震えはじっとしているとき(安静時)に みられ、何かをしようとするときには震えが止まること が多いことが特徴です。
片方の手や足の震えから始まることが多いです。

2 筋固縮
筋肉が固くなってスムーズに動かすことができなくなり、筋肉がこわばって痛みを感じることもあります。
・顔の筋肉がこわばると仮面をかぶったような無表情になることもあります。

3 寡動・無動
・素早い動作ができなくなり、全体的に動きがゆっくり小さくなります。
・歩くときに足が前に出なくなったり、話すときに抑揚がなくなり声が小さくなります。

4 姿勢反射障害
・体が傾いた時に姿勢を立て直すことができなくなり、転びやすくなります。また、歩き出すと止まれなくなり、方向転換が難しくなります。

●非運動症状

精神症状

  • 睡眠障害
  • うつ
  • 意欲低下

自律神経症状

  • 便秘
  • 排尿障害(頻尿など)
  • 立ちくらみ

感覚症状

  • 嗅覚低下
  • 痛み

などの症状が現れることがあります。

 

治療
現段階では根本的に治療する方法はないため、症状を緩和する治療が中心になります。
基本は薬による治療で、減少して少なくなったドパミンを補います。
病状の進行状況をみながら投薬し、きちんと薬を服用して体を動かしやすい状態にして、並行してリハビリテーションを行うことで症状の進行を最小限に抑えることができます。
完治は難しいですが、正しい治療リハビリテーションによって歩行障害や生活動作の障害を緩和することができます。

担当:宮脇、宮本