膝関節の痛みに対するリハビリテーション治療|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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膝関節の痛みに対するリハビリテーション治療

ワンポイント

2022.08.29

膝関節の痛みに対するリハビリテーション治療

膝関節の構成

人体で最も大きな関節で、大腿骨・脛骨・腓骨・膝蓋骨で構成される。
下肢を正面から見ると大腿骨と脛骨のなす角度 大 腿脛骨角(FTA)は直線ではなく正常では約170~175°で軽度の外反を呈する。(生理的外反)

 

膝関節の運動

屈曲伸展に伴って大腿骨が脛骨の上を転がり運動
滑り運動の複合運動である。
完全伸展位から屈曲初期には転がり運動だけで、徐々に滑り運動の要素が加わり屈曲の最終域には滑りだけになる。

内側と外側で滑り転がりの割合が異なることにより膝関節の回旋運動が生じる。
また、最終伸展時には脛骨は大腿骨に対し、15°程度の外旋運動を起こし、膝関節が最も安定した肢位に導かれる。(screw-home-movement)

 

痛みの種類

侵害受容性疼痛(急性痛)と神経因性疼痛(慢性痛)に大きく分けられる。痛みを放っておくと痛みを避けようと筋肉が収縮し痛みを感じる物質が放出され、急性の痛みから慢性的に治りにくい痛みへと変化し注射や投薬治療が効きにくくなります。そのためますます痛みが強くなり運動出来なくなり、筋肉が落ちてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 

疼痛の要因

(関節の痛み)(PF関節の痛み)
何らかの原因で膝関節に関節水腫いわゆる水が溜まる状態になり、膝の屈伸運動時に膝蓋大腿関節(PF関節)膝蓋骨と大腿骨の間の圧が高くなり、摩擦力が増大し立ち上がったり歩いたりしゃがんだりする際など膝の運動時に痛みが発生します。

 

青い部分に水が溜まる →

(筋腱由来の痛み)
膝を伸ばす大腿四頭筋や膝を曲げるハムストリングスが硬くなる、運動不足になることで筋力を上手く発揮出来なくなり痛みを発生させてしまいます。
(異常動作、回旋異常による痛み)
膝関節の異常な動作や回旋できないことが原因となり、膝関節の局所的な負荷となり膝が伸びきらない場合、曲げきれない場合があります。

膝関節の疼痛に対するリハビリの効果

  1. 炎症の管理
    無理な外力や反復動作により滑膜が刺激され炎症が起こる。炎症により滑膜が変性し滑液が多く分泌される。滑液の分泌と吸収のバランスが崩れ関節に水が溜まる。
  2. ストレッチ
    特にハムストリングスの柔軟性低下は膝蓋腱症や膝蓋大腿痛のほか腰痛の要因にもなる。
  3. 筋力運動
    下肢伸展挙上運動(SLR)、座位でのレッグエクステンション、大腿四頭筋の等尺性収縮である大腿四頭筋セッティング(パテラセッティング)、内側広筋セッティングがある。股関節外転筋力訓練には、側臥位での下肢挙上運動があり、中殿筋・大殿筋・小殿筋・外転筋・大腿筋膜張筋を強化する。
    大腿四頭筋訓練との併用でAKPや膝OAでの疼痛緩和の効果が期待できる。

担当 古賀田 本郷