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令和3年12月から令和4年1月 トピックス 今回は、理学療法士チームが担当します

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2021.12.01

長引かせない! 風邪のひき始めの対処法

病院で医師に「風邪でしょう」と言われた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?  しかし実は「風邪」は通称で、正式な病名ではありません。

風邪とは、のどの痛みや鼻水、咳、場合によっては発熱などを伴い、多くは命に別状がなく、数日で治る症状をいいます。正式名称は「風邪症候群」「感冒」「急性上気道炎」などです。原因はほぼウイルスであり、そのウイルスの数は数百種類にものぼるとされています。その為、風邪に効く抗ウィルス薬はまだ開発されていません。風邪で処方される薬は、あくまで症状を緩和するための薬であり、つらい症状をやわらげ、体力の消耗を防いで回復を早めることを目的として処方されています。なお、症状は風邪と同様なものの、重篤となるインフルエンザは、別名「流行性感冒」ともいい、別扱いにしています。

 

風邪をこじらせやすい人とは

風邪をひかないようにするには、普段から規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠を取り、免疫力を高めておくことが大切です。

また、風邪をひいたかな、という時でも、初期段階で早めに正しく対処すれば、ひどくなる前に治ることもあります。風邪をひいたなと思ったら、以下のような対策を心がけてください。

・食事は消化の良いものを

バランスのとれた食事をとることが大切ですが、食欲が落ちている時は無理に食べないようにしましょう。食べ物を消化、吸収するのにはとてもエネルギーを使うため、温存するべき体力が低下してしまいます。おかゆやスープなど消化の良いものを食べられる範囲でとりましょう。温度も人肌くらいのものが最適です。

・体を温め、効果的に熱を上げる

風邪の初期症状の一つである悪寒は、熱が上がる前のサインです。生体反応として、体が熱を上げるシステムを作動させようと、筋肉を震えさせて熱を生み出そうとしています。この段階で体を温めえてあげると、免疫力が高まり、ウィルスを撃退しやすくなります。風邪の引いた時の入浴ですが、38度以上の熱があったり、体がぐったりしている時を除けば、入っても問題ありません。体を温めるという意味では、風邪の回復を早めることに繋がります。ただし、高い温度の湯に長く浸かることは避け、湯冷めにも気を付けてください。

・水分補給はしっかり行う

発熱時には、体から水分が奪われるため、脱水を防がなくてはなりません。脱水を改善するだけで熱が下がる場合もあります。高齢者の場合、のどの渇きを感じにくになっていることもあります。風邪や発熱の際には特に意識的に水分を取るようにしましょう。

・乾燥を防ぎ、加湿する

ウィルスの多くは、低温で湿度が低い状態で活発化するため風邪予防には加湿が重要と言われます。のどや鼻の粘膜の表面には「繊毛(せんもう)」があり、ウィルスを排除する役目を担っていますが、乾燥すると繊毛の働きが悪くなってきます。加湿器を利用したり、濡れたタオルなどをかけて室内を乾燥させないように心がけましょう。