10月27日(水)当院の訓練で使用しているB-SES(当院ではG-TES機器使用)について勉強会を行いました|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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トピックス&ワンポイント

10月27日(水)当院の訓練で使用しているB-SES(当院ではG-TES機器使用)について勉強会を行いました

ワンポイント

2021.11.12

1.B-SES(ベルト電極式骨格筋電気刺激法)とは?

電極のついたベルトを腰、膝、足首に巻いて筋肉に電気刺激を与えて筋肉を動かし、筋力を増強させる方法です。電極の面積が広く分散されるため痛みはほとんどありません

当院2階ではこのB-SESとパッド導子を使用した「G-TES」を採用しています。

2.SSPや干渉波治療との違い

当院ではSSP干渉波という電気治療も行っています。

それぞれ周波数や電気の流し方によって、SSP干渉波鎮痛作用B-SES筋力強化と目的が異なっています。

干渉波

2つの異なる周波数の電流を痛みやコリの部分を中心に交差させるように流し、筋肉を収縮させることで筋肉のポンプの作用で血流を促進痛みやコリを解消させます。

SSP

電極をツボに置き低周波電流を流してツボを刺激し、痛みの部位に別の刺激を与えることで脳に伝わる痛みの情報を阻止させて痛みを和らげる治療です。

「刺さない鍼治療」とも呼ばれています。

また、筋肉に低周波電流を流すことでポンプ作用で血流を促進し、発痛物質を含む老廃物を除去して痛みやコリを緩和させます。

 

3.G-TESで期待できること

筋力強化

筋肉には瞬発的に大きな力を出す「速筋」持久力を発揮する「遅筋」があります。

運動をすると遅筋が先に働き、運動の強度が上がると速筋が使われるようになります。

対照的に電気刺激による筋収縮は速筋の方が優位に働くため、速筋の筋力強化に適しています。

高齢者では主に速筋が失われやすいので、速筋を鍛えるための運動強度の強い運動が困難な高齢者や寝たきりの人に対して、B-SESでは電気刺激で随意運動の代わりをして筋力トレーニングを行うことができます。

 

糖代謝

糖尿病になると、血糖をコントロールしているインスリンというホルモンが効きにくくなります。

効きにくくなることで主に筋肉で糖を吸収できなくなり、血糖値が上がりやすくなります

有酸素運動により筋肉への血流が増えると、糖が細胞に取り込まれ、インスリンの効果が高まり、血糖値は低下します。

また、筋力トレーニングで筋肉が増えることでも、インスリンの効果が高まり血糖値は下がりやすくなります。

B-SESでは電気刺激で筋肉を動かし糖代謝を促して改善させます。

また、筋肉を動かすと脳に栄養を送る血管の形成を促す「脳由来神経栄養因子」を増やすため、認知機能低下の予防にもB-TESは有効とされています。

 

拘縮改善

筋肉皮膚など関節周囲の軟部組織は、寝たきりや長い間身体を動かさないことで繊維化し固くなり拘縮になるとされています。

長期(4週間以上)の間動かさないでいると筋肉が低酸素状態となり、繊維化が起こりやすくなります。

B-SESでは電気刺激で筋肉の筋ポンプ作用を促して代謝を促進することで、筋肉の低酸素化を防いで拘縮を改善します。

 

 

 

詳しくはお近くのスタッフにお尋ねください。

担当:宮本、三木