院外研修会
2021.08.21
2021年7月10日13時から開催されたB-SES整形外科領域Webシンポジウムに院長と理学療法士の森岡・古賀田・松山・西村の5名が参加致しました。
開催当日は土曜日で当院の診療があった為リアルタイムでの参加は出来ませんでしたが7月31日までオンデマンド配信を行っていたので後日視聴しました。
B-SESとはベルト電極式骨格筋電気刺激法(Belt electrode Skeletal muscle Electrical Stimulation)のことで当院2階に設置してある電機治療機器の名称であり筋肉に対して電気刺激を行うことで強制的に筋収縮を促し筋力強化を計る機器です。
今回のWebシンポジウムでは①「B-SESの基礎と展望」森谷敏夫先生(京都大学名誉教授) ②「拘縮に対するB-SESの効果」沖田実先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野教授) ③「整形外科疾患におけるB-SESの臨床応用について」田辺秀樹先生(医療法人社団 整秀会 田辺整形外科医院 理事長) ④「スポーツにおけるB-SESの臨床利用の実際」高島孝之先生(医療法人 高島整形外科 理事長)の4演題を視聴しました。
B-SESの効果や適応等の基本的なことから実際に臨床や研究で実施した内容もご教授していただきました。特に各先生方が行った研究の中でPTによる運動療法のみの場合、B-SESによる電気刺激のみの場合、PTによる運動療法+B-SESによる電気刺激の場合のそれぞれの治療効果について比べられている研究が多く、PTによる運動療法のみの場合よりも他のデータの方が良い治療効果が結果として出ており、PTとしては少し複雑な心境になりましたがその結果を踏まえて今後B-SESの使用についても積極的に検討していこうと考えています。
当院の運動療法ではいくつかの機器を使っていますが特に最近ではB-SESの利用は他の機器と比べて少なくなっているような気がしております。今回のWebシンポジウムの視聴を皮切りにB-SESについての院内勉強会を実施し職員全員でのB-SESの理解を促し、リハビリでの使用・研究での使用等B-SESを利用することで患者様により良いリハビリを提供していく所存でございます。
理学療法士 西村 聡史