5月26日に「肩関節周囲の骨折、脱臼」のテーマで院内研修会を行いました。今回は①鎖骨骨折②小児の鎖骨骨折③外傷性肩関節脱臼④肩鎖関節脱臼⑤上腕骨近位骨折をとりあげました。
- 鎖骨骨折では、骨幹部骨折と鎖骨遠位骨折では変形の仕方が異なり、特に鎖
- 骨遠位骨折では変形すると整復が困難で、手術適応となるケースが多いことを学習しました。
- 小児の鎖骨骨折では、特に乳児、新生児では見逃しやすく、病歴をよく聞き、
- 鎖骨部の腫脹、疼痛をよく見極めることが重要で、骨折部は成人と異なり、骨膜が強靭で短縮変形しにくく、手術適応は少ないことを研修しました。
- 外傷性肩関節脱臼では、手指関節脱臼についで頻度の多い脱臼であること、
- 上腕骨頭が前方に脱臼が多いこと、脱臼時に関節窩前方や上腕骨骨頭後外側の骨折を伴うことが多い、等を知りました。
- 肩鎖関節脱臼では、靭帯の損傷程度、損傷靱帯の種類、脱臼の形態によりタ
- イプⅠからタイプⅥに分類され、タイプⅢ以上は手術の適応となりやすいことを学習しました。
- 上腕骨近位骨折では、骨頭、大結節、小結節、骨幹部の4つのセグメントに
- 分かれることが多く、1パートから4パート骨折に分類され、特に3パート、4パート骨折は手術を要することが多いことを研修しました。