ワンポイント
2021.05.19
【サルコペニアとは】
加齢や疾患によって骨格筋量が減少し、筋力低下もしくは身体機能低下が起こることです。
・骨格筋量は筋構成タンパクの合成と分解が繰り返しおこなわれることにより維持されており合成要因が大きくなると骨格筋が肥大し分解要因が大きくなると萎縮し弱まります。
≪合成要因≫
・適切な運動
・適切な栄養
・適切な休息
≪分解要因≫
・加齢 ・低活動
・低栄養 ・疾患
・侵襲
・上肢筋より下肢筋の方が骨格筋量減量・筋力低下ともに著明に起こります。
【サルコペニアの原因】
原因によって一次性サルコペニアと二次性サルコペニアに分かれます。
≪一次性サルコペニア≫
・加齢
≪二次性サルコペニア≫
・活動量減少
・栄養が低下する
・疾患により活動量・運動機能低下が起こる
・医原性(医療行為が原因)
いずれも骨格筋量・活動が減少することにより筋力低下や身体機能が低下します。
【サルコペニアによって引き起こされる症状】
■筋量減少による症状
①体重減少 ②冷え性 ③熱中症、脱水 ④骨粗鬆症
■筋力低下による症状
①立ち上がりが困難 ②力仕事が出来ない ③疲れやすい ④バランスが悪く転倒しやすい
【サルコペニアの診断】
骨格筋量を軸に握力と歩行速度で判定しますが、診断装置や測定機器がない場合は簡易スクリーニングテストで判定します。
①指輪っかテスト
②握力
男性28㎏以下 女性18㎏以下
③開眼片足立ちテスト
8秒未満しか立てない
④5回立ち座りテスト
12秒以上かかってしまう
担当 古賀田 井上