ワンポイント
2020.12.23
肩関節は、肩甲骨・上腕骨・鎖骨・胸骨からなる複合関節と言えます。
それぞれを「肩関節複合体」というチームの一員と考え、チームの一部が機能しなくなると、チーム全体にその影響を与えます。
そしてそれらは、関節を含む軟骨などの組織でできている解剖学的関節と関節を構成する組織は無いが機能的に関節のような役割を果たしている機能的関節に分類されます。
そして、何か一つ動作をする(肩を上げるなど)為にこれらの関節が動く時には、一つの筋肉ではなく複数の筋肉が同時に動いています。これをFORCE COUPLEといいます。それら筋肉にはアウターの役割とインナーの役割をする筋肉に分けられます。
アウターマッスル…身体の表面に近いところにある筋肉です。
肩の運動では大きな力を発揮し関節を動かします。(三角筋・上腕二頭筋)
インナーマッスル…身体の奥の方にある筋肉です。肩の運動では動きが安定するように補助する役割をしています。(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)
このように、筋肉がそれぞれ役割を果たしながら一つの動きが行われているのです。
肩を上げる時、肩の関節は下に「滑り」ながら、骨頭が「転がり」動いています。
なぜなら、滑りがないと骨と骨(上腕骨と肩甲骨)がぶつかってしまうからです。
滑りと転がりのバランスの崩れは、肩の痛みの原因になります。
このバランスもインナーマッスルとアウターマッスルの関係がとても重要です。
肩を上げると上腕骨に対して肩甲骨も動きます。
肩甲上腕リズムとは、上腕骨と肩甲骨の動きの比率の事です。
肩を約45°より上に上げると肩甲骨と上腕骨は2:1の割合で動きます。
完全には行えません。
しかし、アウターマッスルやインナーマッスル、その他の筋肉がうまく働き合っていないと完全には行えません。
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担当:宮本・遠藤