足関節の特徴と周辺の外傷|明石市で整形外科なら阪田整形外科リハビリクリニックにご相談ください。

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足関節の特徴と周辺の外傷

ワンポイント

2020.10.07

足関節の特徴と周辺の外傷の研修会を令和2年9月30日に行いました。

 

足関節(狭義の足関節)の特徴:

  • 脛骨と腓骨の遠位は果間関節窩、すなわちほぞ穴を構成し距骨の馬の背がほぞとなり結合する。脛骨と腓骨間は前後の脛腓靭帯で支持されている。

 

  • 距骨の馬の背の幅は前方が後方より約15~20%広くなっている為背屈時には脛腓間はやや開大して強固に固定されるが、底屈時には遊びが生じ不安定となる。また外果は内果より下にある為、底屈時の内返しの捻挫が多い。ギプスを底屈位で巻くと、ギプス除去後に距骨の前方の広い部分が入らなくなり、背屈障害をきたしやすい。

  • 足関節後方に接して長母趾屈筋腱(母趾を曲げる筋)が走り、この腱の運動制限と足関節の関節可動域制限との関連性が指摘されている。ギプス固定中の母趾運動が重要です。

 

 

足関節捻挫(新鮮内がえし捻挫)の病態

足関節外側靭帯の機能解剖

3つの靭帯から構成される

前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯

☆前距腓靭帯の強度は踵腓靭帯より小さい。
足関節底屈位では前距腓靭帯が、
前方動揺性をも制御する。

 

受傷機序と靭帯の損傷型

足関節外側側副靭帯損傷は足関節底屈位で足部の内がえしが強制されて生じる。

まず前距腓靭帯が最初に損傷され、さらに外力が加わると踵腓靭帯・後距腓靭帯の順に断裂する。

損傷型Ⅰ度:靭帯線維の微小損傷・足関節の不安定性なし

    Ⅱ度:靭帯の部分断裂・足関節の不安定性なし

    Ⅲ度:靭帯の完全断裂・不安定性あり・歩行困難となりやすい

       手術の適応もある

 

超音波検査(エコ-):

※前距腓靭帯断裂の有無・断裂部位と状態・小児における骨片の有無

※侵襲なく疼痛を伴わないメリットがある

 

治療:

Kannusらが1991年に発表した系統的レビュ-で長期固定の弊害が指摘されて

から、機能的装具を用いた早期運動療法を軸とした保存的療法が主流となっている

 

【質問などあればお気軽に声かけて下さい】 担当:水島・笠井