トピックス/
2019.10.04
令和1年10・11月トピックスは看護部です
ノロウイルス感染症とは…
ノロウイルス感染を原因とする感染症胃腸炎で患者発生のピークは例年12月中となることが多いです。
症状
嘔気・嘔吐及び下痢です。通常は便に血液は混じりません。
あまり高熱とならないことが多いです。
小児では嘔吐が多く、嘔吐・下痢は一日数回からひどい時は10回以上の時もあります。感染してから発病するまでの「潜伏期間」は1~2日と他の感染症と比較して短かく
症状の持続する期間も数時間~数日(平均1~2日)と比較的短期間です。
治療法
特効薬はありません。
症状の持続する期間は短いので、その間に脱水にならないように、できる限り
水分の補給をすることが一番大切です。場合によっては病院で点滴が必要となります。
感染経路
食中毒としての経口感染がよく知られていますが、患者や無症状病原体保有者との
直接もしくは間接的接触による接触感染や、患者の嘔吐物や下痢便を介した飛沫感染など人から人への感染があります。
予防方法
ノロウイルスにはワクチンはなく感染を防ぐことは簡単ではありません。
特に子供や高齢者には簡単に感染して発症します。最も重要で、効果的な予防方法は
「流水・石鹸による手洗い」が、
他にも様々な注意すべきことがあります。
(1)調理と配膳に関しては
・調理の前と後で流水・石鹸(液体石鹸が推奨されます)による手洗いをしっかり行う。
・貝類は十分に加熱して調理し、貝類を調理したまな板や包丁はすぐに熱湯消毒する。
・配膳前も手洗いを行う。
(2)嘔吐物・下痢便の処理は
ノロウイルス感染症の場合、その嘔吐物や下痢便にはノロウィルスが大量に含まれています。塩素系の消毒剤(商品名:ピューラックス、ミルトンなど)や家庭用漂白剤
(商品名:ハイター、ブリーチなど)でなければ効果的な消毒はできません。
方法:
マスク・手袋をしっかりと着用し、雑巾・タオル等で吐物・下痢便をしっかりとふき取ってください。ふき取った雑巾などはビニール袋に入れて密封し、捨てることをお勧めします。その後薄めた塩素系塩素剤(200~1000ppm:塩素系消毒剤の原液を50~200倍程度に薄める)で嘔吐物や下痢便のあった場所を中心に広めに消毒してください
汚れた衣類:
そのまま洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、洗濯槽内にノロウイルスが付着するだけでなく、他の衣類にもウイルスが付着してしまいます。嘔吐物や下痢便で汚れた衣類は、マスクと手袋をした上でバケツやタライなどでまず水洗いし、更に塩素系消毒剤(200~1000ppm)で消毒することをお勧めします。
もちろん、水洗いした箇所も塩素系消毒剤で消毒してください。
何か分からない事があればスタッフにお気軽に聞いて下さいね(^^)