院外研修会
2019.08.20
2019年7月13日(土) 18:30~19:30
第3回播磨股関節研究会が姫路商工会議所で行われ、『変形性股関節症の外来治療~運動療法を中心に~』というテーマで、川崎医科大学の三谷茂先生から講義がありました。
主に運動療法について話しがあり、その中で筋力エクササイズ・可動域訓練をメインに講義を受けました。
筋力エクササイズでは股関節の安定性を高める目的があり、その中で鍛えるべきポイントとして股関節伸展筋(大殿筋)が大切という事でした。変形性股関節症は、屈曲・伸展が少なく、伸展を保つことが重要になります。
変形性股関節症は、初期で股関節伸展筋が減少します。進行期では2割減少し、股関節外転筋は進行期で1割減少すると教えていただきました。
また骨盤形態の性差もあり、男女によって鍛えるべき筋肉は変わってきます。高齢者になると骨盤後傾する事が多く、年齢によって運動方法も異なり、運動部位も変化するという事でした。
筋力エクササイズや可動域訓練は、いつでも・いつまでも・痛みのない範囲で出来る事なので、積極的に取り入れていくべき運動であり、運動療法の重要性を改めて認識しました。その他、THAについて、転倒リスクの違い、THA後の筋力低下、術後のスポーツ、基本・応用トレーニング、変形性股関節症や運動療法の考えについてのお話もあり、有意義な時間を過ごす事が出来ました。
今回セミナーに参加したことで、運動療法の大切さを再確認し、いろいろな気付きや発見がありました。今後も患者様に良い治療を還元出来るように積極的にセミナーに参加したいと感じました。
理学療法士 松山 皓樹