院外研修会
2018.11.06
第25回明石市医師会地域医療連携交流会に参加いたしました
日時 H30年10月18日 18:00~21:00
場所 ホテルキャッスルプラザ
参加者
院長・水島看護師長・川真田(看護師)・森岡理学療法部長・古賀田(理学療法士)・片岡(理学療法士)・松山(理学療法士)・阪田
講演会
①「変形性膝関節症の予防について」
やす整形外科クリニック 理学療法士 姜 氏
②「難治性腹水に対する改良型濾過濃縮再生静注法の治療効果」
ふくやま病院 外科 金 先生
③「クリニックを移転して始めたこと」
ししだ眼科クリニック 院長 宍田 先生
④「当院における産婦人科診療の現状と昨今の周産期事情について」
あさぎり病院 理事長 藤原先生
毎年参加させていただいておりますが、今回もポスターセッションにも掲示いたしました。
今回は理学療法士の古賀田が変形性股関節症の患者様のリハビリの効果を研究、データ化しました。
訓練方法 股関節安定化筋の活性化
股関節の安定とは、寛骨臼に大腿骨頭が正しくはまっている状態をいい、大腿骨頭の角度は約125°であり、この方向に対し張力を発揮するのは梨状筋が挙げられる。
しかし梨状筋は、仙腸関節と股関節をまたぐ2関節筋であるため、仙骨の固定がなければ股関節の安定化筋としては働きにくい。そのため股関節を安定させるシステムとして、他の筋の合力で大腿骨頭を寛骨臼に押し込んでいる。
この時に働くのが股関節安定化筋である。
今回、変形性股関節症の患者様10例を対象に股関節外転筋力、10m歩行時間を計測した当院の取り組みを下記に報告します。
筋力と歩行能力についてまとめ
股関節外転筋力については一番重要な指標になり、検討方法で示した股関節安定化筋を両側鍛えることで、1~2ヶ月で抗重力位で保持することが可能になり3ヶ月経過すると歩行時に必要な筋力の指標である、抗重力位での抵抗にも対抗出来得る筋力を発揮することが可能になった。
転倒リスクが少なく歩行能力として評価される、屋外歩行の目標値は11.6秒である。3ヶ月経過時には10秒以内で歩行できる症例が増えてきています。
したがって変形性股関節症の比較的初期の段階から運動療法を積極的に取り入れ、3ヶ月以上運動を継続することが重要だと考えます。
理学療法士 古賀田