ワンポイント
2015.12.03
11月11日(水)に院内研修会で「パーキンソン症候群」について勉強しました。
ポイントを紹介させていただきます。
「パーキンソン病」と「パーキンソン症候群」
パーキンソン病は?
脳の黒質という部分の神経細胞が減ってしまい、そこで作られるドーパミン(動作をなめらかに行うために必要な脳内物質)が減少することで起こる進行性の病気です。
なぜ黒質の神経細胞が減るのか詳しい原因は不明で、根本的な治療は確立していません。
パーキンソン症候群は?
パーキンソン病とは別の原因で、パーキンソン病と同じような症状をきたすものをいいます。
脳腫瘍や脳卒中などの脳の構造的障害、アルツハイマーなどの神経の変性によるもの、薬剤の副作用からくるものなど 原因が明確です。
つまり、「パーキンソン病」と「パーキンソン症候群」は
原因は異なりますが 同じような症状が現れます。
■ヤールの分類(障害の程度に分けた分類)
ステージⅠ〜Ⅱ(一測性〜両側性):症状は軽度 簡単な家事やスポーツなど
ステージⅢ(軽度〜中等度):転倒の危険性あり。住環境整備必要
ステージⅣ(高度障害):日常生活に介助必要
ステージⅤ:寝たきり状態:日常生活に全介助が必要
*ステージに応じたリハビリテーションを行っています!
〜特徴的な症状〜
動作の開始が困難
動作がゆっくり・小さくなる
手足が震える
バランスがとりづらくなる
筋肉のこわばり
無表情
イラスト:ウィキペヂア・協和発酵キリン医療関係者向けサイトより抜粋
ご家族の協力と理解が大切です
■ポイント
*ご自分でできることはやりましょう(着替え・入浴・家事など)
*趣味を楽しみましょう(カラオケ・旅行など)
*外出しましょう(散歩など)
*無理のない程度に行いましょう!
ご不明な点は、お気軽にスタッフまでお尋ねください。
担当:看護部