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感染性胃腸炎の流行に伴うノロウイルスについて

トピックス/

2015.12.01

平成27年は新型ノロウイルスも発見され、【過去最悪といわれた平成18年の患者数】を

上回る集団感染が懸念されるそうです。そこで看護部よりノロウイルスについて、少しでも役立つ情報を提供します。

 

感染性胃腸炎の流行に伴うノロウイルスについて

平成27年12月看護部

 

ノロウイルスとは?

ノロウイルスとは、人の小腸粘膜で増殖するウイルスです。従来は小型球形ウイルスと呼ばれていました。

1年を通して発生しますが、主に11月~3月にかけて胃腸炎を起こし流行します。  小量のウイルス(100個以下)でも、発症し感染力がとても強いウイルスで、保育園・高齢者施設など集団生活の場では、感染が広がり集団発生を引き起こすと推測されます。

ちなみに【ノロ】とは、発見された地名に由来されているそうです。

 

経過・症状

ノロウイルスは感染すると、24~48時間ほどで潜伏期間を経て感染症や食中毒を発症する。

ノロウイルス感染は初期に微熱が出ること多く、いきなり辛い症状(お腹がチクチク痛み、こみ上げるような痛み、不快感、吐き気)をもよおすが、多くは1日から2日で改善します。

注)下痢・嘔吐が続いた場合は、脱水症状を起こす場合があるので、こまめな水分補給に努め、 早めに医療機関を受診してくださいね。

さらに困った事に、数年に一度新型ノロウイルスが生まれ、一度感染しても大丈夫とは言えない。

 

どのように感染するか?

ノロウイルス感染者の吐物・便の中にノロウイルスが含まれているので、ウイルスが手についたり、口から感染する場合、吐物の飛沫などで感染する場合があります。

 

☆食品取扱者の手を介して食品につき、それを食べて感染する。

☆生カキ・生二枚貝を食べて感染する。【それは栄養などを摂る目的・餌としてプラン

クトンを含んだ海水を取り込み、その海水の中にノロウイルスが含まれていると同時に蓄積され、残る。】

 

予防方法は?

ウイルス性のものに対しては、流行期の手洗いと濃厚な接触を避けることが、感染予防のポイントです。

 

☆最も有効な対策は手洗い

トイレを使用した後・調理の前・食事の前には必ず石鹸と流水で30秒以上よく手洗

いし、供用タオルの使用は避けペ-パ-タオルをお勧めします。

 

☆下痢・嘔吐した場合

部屋の換気を十分にし、素手で触らず必ず手袋、マスクをしてふき取り、ふき取った

後は次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)でしっかり消毒してください。

 

☆食品

手洗いを十分にし、食品を十分加熱することが有効。調理器具などは、洗浄・消毒を

厳守し生野菜などは十分に水洗いしてください。

 

接触予防策の徹底

患者様吐物(乾燥吐物からの飛沫感染の可能性あり)便の厳重な取り扱いが重要。

☆消毒用アルコ-ルは効果が乏しく、85℃~90℃の熱湯で1分以上加熱するか、次亜塩素酸ナトリウムを用いると効果あります。

 

参考にして頂き快適な日々をお過ごしください。