トピックス/
2015.07.13
今回のトピックスは リハビリチームが担当します。
1.体調不良の陰に「猫背」あり?
姿勢は第1印象を決める重要な要素です。
姿勢がいいだけで、「明るい」、「前向き」などいった好印象を与えることができます。
逆に、姿勢が悪いと見た目が悪いだけでなく、肩や首のコリ、腰痛の原因になったり、呼吸が浅くなって、全身の血行が悪くなるなど、健康にも様々な悪影響があります。
悪い姿勢の典型的なものとして「猫背」が挙げられます。猫背とは首が前に突き出して背中が丸くなった状態のものです。人の頭の重さは約6㎏あり、例えるならLサイズのスイカぐらいあります。
この重量を寝ているとき以外、支えているのは背骨です。頭が背骨の真上にあれば背骨全体で支えられますが、猫背になると骨だけでは支えきれず、首周辺の筋肉に負担がかかりコリを生じさせます。
また、首は脳と他の部位をつなぐ重要な場所で、多くの神経が通っています。猫背になって首の筋肉がコルと、そばを走行している神経が圧迫され、頭痛になったり、精神的にはイライラ、やる気が出ないなどの不調が出るといわれています。
猫背は、生活習慣や、心理的な要因から引き起こされるものがほとんどです。例えば、パソコンやスマートフォンや携帯電話を長時間見るなどの積み重ねが猫背につながります。しかし、自分の姿勢が猫背かどうかは分かりにくいものです。自分が猫背だと気付いた方… 以下のことに気を付けてみてはいかがでしょう?
2.まずは首をまっすぐにしてみる
最近、猫背の人が増えているのは、パソコンやスマートフォン、携帯電話を長時間見る生活が増えてきていることが要因に挙げられます。
首や肩の症状で、整形外科を受診する若者が増加しているそうですが、これらのことが原因ではないでしょうか?
通常、これらの画面を見るときは、うつむき加減になり、画面を見るために少し首を前に出します。
これは完全に猫背の姿勢です。こうした「IT猫背」になりやすい環境の方は、うつむく時間を極力少なくすることが大切です。
3.スマートフォンは目の高さで パソコンはデスクトップを
スマートフォンや携帯電話の画面を見る時は、できるだけ顔の前に持ち上げ、首を曲げないように心掛けましょう。頭をソファの背などにもたれることも首の負担を軽くします。
また、ノートパソコンは前かがみの姿勢になりやすいので、首を曲げずに画面が見られるデスクトップの方がよいようです。
ノートパソコンを使用する方は、15分に1回、頭を後ろに20秒ほど反らせて休むことで、猫背を防止できます。
4. 運転中は首を伸ばす
運転中も猫背になりやすいタイミング。背中を丸めず、頭から背中まで伸ばして、正面を向いて運転しましょう。座席を調節することで、よい姿勢が取りやすくなります。
5.タオルを用いて背中伸ばし
よい姿勢を心掛けても、長時間かけて着いた姿勢の癖は、なかなか戻せないものです。そんな時は、タオルを背中に当てて寝るだけの「背中タオル」で丸まった背中を伸ばして、正しい姿勢を覚えさせましょう。
やり方はバスタオルを巻いたものを横にして背中に置き、その上に10分ほど横になります。タオルの位置は、敷いて寝たとき「気持ちがいい」とかじるところで結構です。