トピックス/
2014.08.03
今回のトピックスは リハビリ助手チームが担当します。
あなたの「夏バテ防止対策は?」
1 夏バテの原因は暑さだけではない
冷房のない時代の夏バテは、暑さからくる食欲不振、栄養の偏り、睡眠不足などが原因でおこる体の不調全般のことでした。
現代の夏バテの症状は、上記に加えて「冷え」、「こり」が特徴です。これらの症状は複雑に絡み合っているため、「暑いから」と体をいたわるためにとっている行動が、実は夏バテを加速させていることも少なくありません。
何気なく行っている習慣が夏バテを招いていないか、チェックしてみましょう。
2 夏バテ指数チェック
1) 暑いと火を使わない料理が多くなる
2) 冷たいジュースや炭酸飲料をよく飲む
3) 冷房の効いた室内で過ごすことが多い
4) 入浴はシャワーだけで済ますことが多い
5) 外出先では階段よりエスカレーターをよく使う
6) 汗をかきたくないので水分はあまり摂らない
7) 運動をする習慣がない
8) 肌着を着ないで直接シャツやTシャツを着る
9) 荷物を肩にかけるのはいつも同じ側
10) 昼食は麺類や菓子パンで済ませることが多い
・チェックが0~3個 → 夏バテ指数30%以下
生活習慣に大きな問題はありません。ただしチェックがついた項目は改め、軽いうちにケアしましょう。
・チェックが4~7個 → 夏バテ指数30~70%
今感じている不調の多くは夏バテが原因かも。知らず知らずの間に蓄積している冷えとコリを解消しましょう。
・チェックが8~10個 → 夏バテ指数70%以上
冷え、コリ、不眠、食欲不振に、あなたの体は悲鳴を上げる寸前です。今すぐチェックの付いた習慣を改めましょう。
3 「冷え」、「コリ」、「不眠」は新習慣で解消
気温や湿度を下げることはできませんが、「夏バテ指数」はちょっとした生活習慣の見直しで下げることが可能です。これらの不調を解消する、3つの習慣をご紹介します
新習慣 その1 「3つの首」を冷やさない
「首」、「手首」、「足首」の3か所は、太い血管が集中している箇所です。そのため、ここを冷やすと全身を冷たい血液が巡ることになり、冷えを加速してしまいます。ストールや、はおりもの、靴下などで保護するほか、冷房の効いた室内に長くいる時は、首、手首、足首を時々回して血流を良くしましょう。
新習慣 その2 38℃入浴とシャワーマッサージ
暑いからとシャワーのみで済ませると、冷えとコリは蓄積する一方です。寝る1時間くらい前に、38℃程度のお湯に、額にうっすら汗をかく程度につかると安眠効果も得られます。また首すじから肩にかけてシャワーをあてると、シャワーの水圧でコリ解消になります。首を傾けたり、ゆっくり回しながら行うと効果的です。
新習慣 その3 脳の温度を下げて安眠
睡眠に入る前は、脳の温度を下げる必要があります。一方、体を冷やし過ぎると熟睡できないので、寝る時は「頭を冷やし、体は冷やしすぎない」工夫をしましょう。就寝時は扇風機か、冷房なら2~3時間程度のタイマー設定に。考え事をしたり、カフェインを摂ると脳の温度が上がるので考え事は明日に回し、夕方以降のカフェインは控えましょう。
市販のアイス枕や、氷枕で後頭部を冷やすのも効果的です。ただし首は冷やさないように。
4 炭水化物で食事を済まさないこと。 夏こそ「糖質オフ」でバテない体に
暑い日が続くと、食欲が落ち、食べやすい麺類や菓子パンなどで済ませがちになります。
また、つい飲んでしまう冷たい飲み物には糖分が多いため、空腹感が薄れますし、また多量に飲むことで、食べ物が入るスペースが減り、結果的に食が細くなりがちです。
炭水化物の代謝に使われるビタミンB1は、不足すると疲れやすくなるため、炭水化物の多い食事は夏バテを加速します。ダイエット目的で行う人が多い「糖質オフ」ですが、夏バテ防止のために夏こそ心がけたいものです。