院外研修会
2014.01.30
明石医療センタ- 医療安全管理研修会
『患者家族に理解してもらえる病状説明とは』
~説明時に心がけていること~ 消化器内科 吉田志栄先生
平成26年1月30日 参加者 川真田、水島
医療安全管理研修会に参加させて頂くことで、日々診察、ケアを適切に行って
いるつもりでも、見えなければならないものも、見えていない状況に不安を
感じ、このような時に講演会に参加させて頂き、お話を聞くことで患者様への
関わり方を今一度考えさせられる切っ掛けになりました。
インフォ-ムド・コンセントとは・・
☆正しい情報を得られた上での合意
☆医療行為や治験などの対象者が治療や臨床試験・治療の内容についてよく説明を受け十分理解した上で、対象者が自らの自由意思に基づいて医療従事者と方針において合意することである。
・患者様が納得するまで質問し、説明を求めなければならない。
・説明内容として対象となる行為の名称、内容、期待されている結果のみで
はなく、代替治療、副作用、成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報
を与えられることが望まれている。
患者様への関わり方
☆わかりやすい説明
・患者様の前提知識を考慮し合わせる
・患者様の背景を把握する
・概要から説明し全体から部分へと進める
・情報を小さな塊に分け、サイズは適切にする
・誤解をさけるために複数の解釈ができないような表現にする
☆患者様と信頼関係を築くための関わり方
まずは聴いて認めるところから始める
・聴く
うなずき、あいづちをしながら真剣に聴く
視線を合わせる
患者様の話す速さに合わせる
遮らない、否定しない、批判しない
話を取らない
繰り返しをする(確認する)
・認める
人は皆承認要求を持っている
自分を認めてくれた人に好感を持つ
・引き出す(質問する)
効果的な質問を使う(yes、noなど)
強引に会話を終わらせない
漠然とした話、質問をより具体的にする
・伝える
日常語で言い換える
混同を避けて明確に説明する
説明を終了する際には、締めを意識する事が大切
・確かめる
伝えた事と伝わった事はイコ-ルではない
多くの患者様は遠慮している?
患者様が理解できていなければ十分に説明したことにはならない
説明パンフレットなどの持ち帰りできるツ-ルが有効
苦情発生の下地
治療方針について十分な説明はできているか?
治療への不安を解消しないまま治療を継続していませんか?
治療期間の延長について納得頂いていますか?
時間を守っている患者様をお待たせしていませんか?
会計上のトラブルはありませんか?
患者様の不満、悩みを聞き流していませんか?
知らず知らずのうちに苦情爆発の下地を作っているかもしれません・・・
研修会に参加させて頂き、患者様一人ひとりの話をしっかり聴き、わかりやすく説明できるよう、良好な関係を築きたいと思います。
水島 春美